覗き
AV女優チップス、なるものがコンビニエンスストアの新製品コーナーに置いてあった。メーカー名は、伏せる。もちろん、某プロ野球チップスのようにポテトチップスのおまけに、AV女優カードがついているのだ。なるほど、パッケージは星咲まどかをはじめとした知る人ぞ知る有名女優たちがあられもないセミヌードやレースクイーン姿、スクール水にメイド服とけんらんに飾っている。
しかし、これって売れてるのかね。「少子化問題対策商品」と銘打ってあるが、よく分からない。
疑問を抱き、店員に聞いてみた。
おそらくフリーターであろう、若い店員は「そりゃあ、もう」とニヤリ。
猜疑の視線を向けると、「実は、秘密があるんです」とか。
実は、プレミアムカードがミソらしい。「パヶ写はこんなですがね」と袋を指をさす店員。縮小したプレミアムカードの写真全体にモザイクが掛かっているのだが、実物はモザイク無し、無修正だとか。おいおい、そんなの売って大丈夫なのか?
「さあ? でも、袋の中でさらにカード自体が袋とじになっていますから」
いわば二重のガードをしているのでセーフと取れなくもないが、そういう問題ではないだろう。思わず漏れそうになる「お前、バカだろ」の言葉をぐっとこらえる。が、袋とじと言われると確かに上か下からのぞいてみたくなる。しかし、これをコンビニで取り扱うのはいかがなものか。
「だって、『少子化問題対策商品』ですから」
なるほど。子どもには幼少時からのすり込み、成人には意欲高揚と言うことか。しかし、真の少子化問題とは、実は勤労事情の変化が根底にある派なんだがね、私は。これは私見だが、時間に縛られず育児の時間を取ることができ、生まれた子どもは十年も育てば即戦力の専業農家の増加こそが、少子化問題に有効だろうに。
まあ、理屈はともかく。
それでも購入したのはやっぱり私も男だと言うことだし、グロス買いしたのはこれもやはり私が大人だと言うことだ。
自宅に帰って、早速開けてみる。もちろん、ポテトチップスは嫌いなのでそのままごみ箱に捨てる。
その時、はっと気付いた。
消費したわけではないのだが、確かに今、私はイモを消費したのだ。普段食べない人も購入しているわけで、確実に消費量は上がっている。なるほど。これがさらに売れれば、専業農家は増えるというもの。確かに少子化問題対策商品だと感心したが、今の私は袋とじのとりこ。