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失笑率アップ大作戦!


1.
 官邸の特別会議室。ここで今、国家の命運を賭けた特殊プロジェクトに関する密談が行われていた。
「それでですね、総理。進行する一方の少子化――即ち生殖人口の減衰――に歯止めを掛けるべく、博士に協力を依頼しようというわけです」
 官房長官はそう言うと、手招きをした。現れたのは、白髪パーマな一人の老人である。
「これはこれは光栄です、首相。シャバヤチオ研究所で所長をやっとります老爺ですじゃ。今回はワシに身に余る仕事をさせていただけるそうで」
 長話が始まるのを懸念し、長官は老人の言葉を遮ると自身で計画の仔細を解説した。
「二次元世界に萌え、現実世界では愛を抱かないオタク層が今インフレしていると聞きます。そこで博士に人間を二次元化させるスプレーなり錠剤なりを開発してもらえれば、当該層は……」
「おお、素晴らしい!」
 この時まだ彼らは気づいていなかった。愛すれど三次元は二次元と交われるはずもなく、何ら少子化対策に寄与するものではないことを――。

2.
 官邸の特別会議室。ここでまた、国家の命運を賭けた極秘プロジェクトに関する密談が行われていた。
「それでですね、総理。進行する一方の少子化――即ち生殖機会の減衰――に歯止めを掛けるべく、彼らに協力を依頼しようというわけです」
 官房長官はそう言うと、手招きをした。現れたのは、容姿端麗な一組の男女である。
「初めまして、首相ん。サキュバス代表のチャバヤと申しますん。自慢のFカップで必ずや落としてみせますわん」
「ご機嫌麗しゅう、首相。インキュバス代表のショウイであります。自慢のGホーンで必ずややり遂げてみせましょうぞ」
 客人たちの自己紹介に続き、長官も負けず劣らず自信を漲らせながら計画の仔細を述べた。
「彼らは実は夢魔の方々なんです。夜眠っている間に彼らの眷属によって行為が持たれれば、国民は知らずのうちに……」
「おお、素晴らしい!」
 この時まだ彼らは気づいていなかった。生まれるのはモンスターの子ばかりで、何ら少子化対策の一助となるものでないことを――。

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