しょうしか
「これより『少子化対策会議』を開催する!」
広大な会場に、議長の宣言が響き渡る。シンと静まり返る面々。木の葉の擦れる音すら聞こえない。唾を飲むコクリという音さえ躊躇われる。
しかし沈黙を破った言葉は、ひらがなだった。
「…しょうしか?」
「あれだ、嫁さんの家に入ることだ」
「ちがうよ、不思議の国でお茶会してた奴だよ」
「哀川さんの歯医者じゃね?」
「ロシアの人形かもしんないぜ」
「かぜのたにの〜」
「蚊を叩き潰そうと狙う目」
「奈良にいるやつ。それの小っさいの」
「ま、まさか!○○が生徒とッ!!」
「盤上でさ、あの突進する感じがスキさ」
「4月20日から5月20日だって」
「買い!買い!買いだ!!売れ!売れ!売れっ!!!」
「カリカチュアよね」
「トイレ行きます」
………
「それを言うなら『養子化!』『帽子屋!』『翔歯科!』『マトリョーシ
カ!』『ナウ○カ♪』『凝視蚊!』『小鹿!』『教師が!』『香車!』『牡
牛座!』『投資家!』『風刺画!』『小シーか!』っっだ!!この戯け共が
真面目に考がえんか馬鹿者があああ!!!…呆れた、わしはもう帰る!ワッ
ハッハハ………。」
広大な会場に、扉の閉塞音が響き渡る。シンと静まり返る面々。木の葉の擦れる音すら聞こえない。唾を飲むコクリという音さえ躊躇われる。
しかし誰もが、議長の意思を汲み取っていた。
「…笑止、か…」
会場には、別の意味での静寂が訪れていた…