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寒がりのタマゴ / BUTAPENN
なにこのイチャイチャ女王&大王。
そんな嫉妬を燃え上がらせながら読んでいたのですが、会話とレトリックの妙に引き込まれ最後まで読んでしまった。読んでしまった。
ちくしょう。
様々な問題提起をちくちくと甘噛みさせながら、全体として少しずつ少しずつ読み手の心も温まってくるようなお話に仕上がっています。どれから読むか迷ったらまずは主催者のこの作品を読んでみましょう。
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タクネの空 / 香下若菜
またスイートな作品か! と心に鍵をかけて読んでいたら、何と立派な青春作品でした。嬉しい誤算でした。第一印象で疑ってすいません。
自分が何ものになりたいかを決めることには、世界を知ることでわかっていくことが多いと思います。若い頃に色々な経験をしろというのもそう。勉強をしろというのもそう。それはまだ知らない未来の選択肢を増やすためにあるんだと私は思っています。
そういったことを説教臭くならず、普段着で語ってくれている、そんな作品であると感じました。
若い方にぜひ読んでいただきたい作品です。
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沈黙の森 / 宇津木
森を徘徊する兵士三人と一人の少年を春夏秋冬にわけて描いた短編。季節は夏からはじまり、春を経て、そしてまた夏が訪れる。
静謐の中に余情をたっぷり盛り込んだ一品。達者な筆で安心してお読みいただけます。
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風邪引きのテラ / プチトマト実る
凄まじいウィットとロマンが詰め込まれた小品。短い作品なのであえて語りません。とりあえず読んで、そのウィットとロマンに触れてみてください。タイトルがまたいいね。
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眠り姫は目覚めた / プチトマト実る
こちらも上と同作者さんの作品。こちらもィットとロマンが詰まっています。上記作品と併せて読んでいただきたい一品です。
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江戸化推進計画 / BUTAPENN
面白かった!
こういうのが読みたかったんですよ。温暖化抑止のためにどんどんと江戸化していく東京都江戸川区。この着想自体がすでにおかしいのに、窓口での主人公と職員のやりとりがさらにおかしくて楽しい。こういう作品は大好きです。お薦め。
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辺銀さん / 香下若菜
旅先でオレが出逢ったのはペンギンという名のおじさんだった。バスを待つオレとペンギンさんとの一期一会。
狙いすぎだと思うかもしれないけど。私も思ったけど。たまにはこんな話もいいじゃないか。
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ぐりんぐりん / みずきあかね
面白かった!
……と私が叫ぶことから内容は推して知るべし。悪魔が現れ、一つ願いを叶えると言って、「世界を緑にしてくれ」と答える。十人が十人、同じ結果を予想するはずだ。
でも、面白い。わかっていても面白い。
ぜひ読んでください。
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宿業の双子 / 宮武鳴
捕らわれる双子。姉は日毎に衰弱していき、弟は日毎に美しくなっていった。二人が背負わされた宿業とは何か。
アイデアが利いた小品です。
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やめろといわれても、ヒデキー / 瀬川潮
タイトルから、この作品に辿り着く日をとても楽しみにしていました。そして、この作者さんはボクの期待を裏切らない!
これでもかとばかりネタを詰め込んだ爆笑モノの一作品です。妻のローラが出てきた次点でこれはアレに繋がるだろうとか
予想も期待も裏切らない展開をツッコミを入れながら読み進めるのが絶品です。
心して読むべし。素晴らしいYMCAがあなたを待っている。
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Love is blue / zenigon
極地溶解による海面上昇により沈みゆく世界。そんな世界で穏やかに生活する人々の情景を描いた一編。慌てることなく、悲観することなく、ただ現象を受け止める様が心に残ります。
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サード / 篁頼征
面白かった!
リクイグアナの青年とウミイグアナの女性。その邂逅を軸にガラパゴスの変遷を綴った作品です。
精緻に書き込まれた情景描写とロマン豊かなストーリーテリングについ引き込まれ、時間を忘れて読んでしまいました。お薦め。
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インタビュー・ウィズ・アース / TERU
以前より本筋に関係ない小ネタは時に本筋以上に重要であると提唱しているわたくしですが、本作品のような本筋を完全に置き忘れ最初から最後までを小ネタで塗り固めたような作品は
大好きです。
うん。一行目で自分のことを堂々と美人と称する記者が登場した辺りで「こいつはヤバいぜ」と思いましたよ! もちろん予想も期待も裏切りませんでした。
面白かった!
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西暦2504年 13日の金曜日 / 悠
強い女性が大好きです。女性であることを言い訳にせず、己の矜持を持ち、己の力を誇示し、行動で己の意思を表す。そんな格好いい女性が大好きです。
この作品には、そんな格好いい女性がいます。この主人公に触れるだけでも、読む価値はある。
お薦めです。
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緑の申し子 / 悠
この面白さをどう表現すればいいのだろう。軽妙なキャラクターと下敷きにされたテーマのギャップの面白さというのか。難しいテーマを楽しく読んで貰うにはどうすればいいのか、といった作者さんの熱意が伝わってくる、そんな作品でした。ぜひ読んでいただきたい。
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フルーツ・バスケット / にっけ
ええ話やなア、というのが一読の感想。
風邪の子どもの看病をする父。子どもはりんごを欲しがるが、この時代、りんごはとても高価な食べ物になっていた。
近い将来にありそうで身につまされながらも最後は暖かくしてくれるお話でした。ちなみに私はりんごよりもみかんが好きです。
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赦釈爵執酌爵 / BUTAPENN
面白かった!
今回このペンギンフェスタ、思いテーマをコミカルに綴る作品が数多く見られるのですが、本作はそのお手本のような作品でした。皇帝が可愛い。そりゃカメラも向けてしまうというものですよ。
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『後退』の人間学 / 第51代くましろ
絶体絶命年齢の私にとっては他人事じゃないって話ですよ!
うん。正直ですね。そろそろその辺りの対策もね。はじめた方がいいんじゃないかとか思っていたところなんですよ。ほら。ストレスとかも『後退』に影響するっていいますしね。
対策は何でも早め早めがよいという教訓話でした。
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日ペンの美子さん / 瀬川潮
読みたくて待っていました瀬川さんの二作目。とりあえず読んでみたいと思えるタイトルをつけるのは大事だと思います。
ナンセンスな笑いを交えて進む恋愛ストーリー。中身はあんまりありませんが、サラリと読んで楽しめる小品です。
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あこがれ、その他 / 北
ペンギンフェスタには珍しい詩での参戦。四編の詩が楽しめます。
オンラインで詩といえば独りよがりのモノがどうしても多いのだけれど、こちらの作品は自分の中ではなくてペンギンへと向けられているので、ペンギン愛が感じられてなかなかよろしいです。
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拝啓、ペンギンフェスタ様 古狸のホンキィトンクメール / 太郎じぃ
とにかく毎日続けた、というのが凄い。ペンギンフェスタ会期に併せて発信されていたウェブログ日記です。こういうのはリアルタイムで読むのが一番いいのだろうけれど。ペンギンフェスタというお祭りの一翼を確かに担っていたなあ、と。
長期間どうもお疲れさまでした。まだ読んでいない皆さんもぜひ一度紐解いてみてください。
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捩レ飴細工 / ぶた仙
「男にとって、飴よりも鞭よりも嬉しい、あの谷間」はもちろん私も大好きですよ。
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比較惑星学講義、その8 ―― ペンギナヒル ―― / 山仙
センスオブワンダー!
ヤバいヤバい。一瞬信じそうになってしまいましたよ。異星に棲まう生命体を追い求めるロマン。これをロマンと呼ばずして何と言いましょうか。
いつもながら数多くの怪しいペダントリーの繋ぎ合わせが素晴らしいです。
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その白い世界に / sand
ひとつの人生劇場を描いた短編。淡々と描かれる事象の間を色々と想像させる書き方で、実際の文章量以上の広がりを想像させる一編です。
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無人島の二人 / 姫林檎カヲル
ペンギンとシロクマのハーレクイン・ロマンス。登場人物こそペンギンとシロクマではありますが、内容はしっかりとしたロマンス作品に仕上がっています。
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熱、氷が溶けるほど / 姫林檎カヲル
二作続いてカヲル姫。個人的にはこちらの方がお気に入りです。
キャラクタの造型がよろしい。男性のお仕事にある程度の理解を持ってくれる女性はいいなあ可愛いなあと思いますよね。げんじつせかいにももっといればいいのに。男の勝手ですかそうですか。
面白かったです。
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The body on the earth / やたけ
ザ・一発ネタ。まさかこう来るとは思いもよりませんでした。多くは書かないので読むべし。
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アナザーベンジャミン / 貴
この味わいをどう表現すればいいのだろう。
何があるというわけではないのに妙に引き込まれる。妙に読んでしまう。そんな作品でした。不思議な味わいのある一品です。
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旅ペンギンの物語 / 鹿の子
ペンフェス最終日に投稿したというそのこと自体がブラボー。最後の最後に暖かくなる小品でしたね。
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閉ざされた未来 / 篁頼征
そして閉幕。篁さんがこちらの作品で総括をしてくださいました。
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もったいない運動に参加しよう / 井上斑猫
「SO○Yマジック」という言葉を聞いたことがあるだろうか。保証期限が切れた頃に家電製品が壊れる。そんな経験をしたことはないだろうか。
そんな悲哀や憤怒が込められた作品が本作だ。
故障した掃除機を修理するため修理屋に持ち込んだ主婦の私。しかしそれは打算と陰謀渦巻く戦いの始まりであった。
欺瞞の笑みと悪魔の囁き。技術者の泣き落とし。様々な難関を乗り越え、私は無事掃除機の修理に持ち込むことが出来るのか。
消費社会の不合理を、笑いを交えてシニカルに描いた井上斑猫渾身の短編。
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美しい河 / 姫
小さな支流が寄り集まって大河になる。そんな自然の情景にこの作品は似ている。
複数のささやかな人生。複数の小さな物語。交わることのなかったそれらがちょっとしたきっかけで交わったことで新しい少し大きな物語を生み、それがまた他のささやかな人生にささやかな影響を与える。この『美しい河』はそんなお話。
読み終わったあとに少し心が暖かくなるかもしれない。そんな小品です。
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浸蝕の雨 / sleepdog
その日降り出した雨は赤紫色の雨だった。
不吉な色に染まった雨が、惨事を運んできた。窓を透過し、人々に襲いかかりゆく雨。
恋人を守るため雨に立ち向かう護堂暁也。彼らは雨上がりの空を見上げることができるのか。
幻想作家sleepdogが渾身の筆致で描いたパニックホラー。
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ねじのこ / 神村理継
また素晴らしい作品を見つけた。
長い冬の時代。ロボットしか存在しなかった時代。ロボットたちは次世代をつくり続け、世界を少しずつ再生していった。
そんなロボットたちの末裔、世界を巡礼し、自らを糧として世界を再生し続けるロボットたちの物語です。
現在「ヒナリ篇」「ユア篇」の二編が公開されていますが、これ以外にもこの世界の物語をもっと読みたい。もっとこの世界観に浸っていたい。そう思わせてくれる作品です。
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流鳥物語 〜ぼくの旅〜 / 篁頼征
記憶を失い、故郷より遠き島に流れ着いた一頭のペンギン。自分の住んでいた故郷を探すため、かれは海洋を横断する。その途中で出逢った様々な動物と様々なペンギンたちとの交流を描いた中編小説です。
様々な種のペンギンが登場し、時に環境的な問題を交えながら、その生態を披露します。ペンギンの種別はあえて明言されていないので、いったいどの種なのか想像しながら読むのも楽しい。
ペンギンフェスタに相応しい、ペンギン愛がいっぱいの豪華な一品。
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セイレーンの門 / 山仙
いつの時代になっても、どれだけ技術が進もうとも難所を越える苦難は代わらない。オデュッセイアのセイレーン越えと現代の宇宙航行を引きあわせて、新たな地への旅立ちに挑戦する人々の姿を描いた、ウィットと蘊蓄に富んだ掌編。
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西の方へ行く / 香下若菜
これからの流行りは青春小説だ!
彩花のおばあちゃんの家は百年以上前に建てられた木造の家。おばあちゃんが亡くなり、しばらくは親戚の家族が住んでいたが、建て直されることになった。今の家が大好きな彩花は強く反対する。だが、彩花が反対することには、みんなが知らないもう一つの理由があった。
暖かな郷愁と爽やかな感動を読後に与えてくれる一編。おすすめです。
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また来て四角 / zenigon
猿の弥平はヒトの暮らしに憧れ、マチとかトカイに興味津々だった。忘れ物やゴミから人の文明を吸収し、凄まじいスピードで知恵をつけていった。
そんな弥平がある日発見した文明の利器は。
コミカルな筆致で送る掌編。叫ぶのはさすがに無理です。